オスグッド治療

村上整体院　院長の村上です。

このページを書いている私は、柔道整復師・整体師として　２０年以上、担当した利用者様数８０，０００人を誇り、仕事が出来ない、スポーツが出来ない多くの方々を社会復帰・スポーツ現場復帰できるまで回復させてきた実績があります。

当院にオスグッド治療に来院される患者さんの９５％は身体の硬いお子様です。

身体の硬さは、スポーツをする上でいろいろな問題を起こします。

特に成長期のお子さんはただでさえ関節にかかる負担が大きいのですが、身体が硬いお子さんの関節は例えるなら「あそびの無い車のブレーキ」。ブレーキを踏んだ瞬間、急にブレーキがかかってしまいます。

通常、筋肉の柔軟性があると、関節にかかる衝撃を伸び縮みして分散してくれるのですが、柔軟性が無いとちょっとした衝撃がズドンと関節にのしかかり、オスグッドを起こしやすいのです。

膝を支える筋肉で特に重要なのものは「内側ハムストリングス」と「内転筋」です。

この２つの筋肉はお互いにバランスを取って膝を固定しているのですが、内側ハムストリングスとその協力筋である腸腰筋という腰の筋肉が筋力低下を起こすと、内転筋や大腿直筋（太ももの前の筋肉）がガンバって関節を支えようとします。

すると、ガンバっている筋肉は過緊張を起こして固くなり、その結果、大腿直筋の付け根にあるオスグッドの部分が引っ張られて痛みを起こし

上記の筋肉のバランス異常が起こると、筋肉の牽引作用で膝にねじれが起こり、関節が正常な関節運動を行えなくなります。

正常な関節運動が行えなくなると、それを補正しようと他の筋肉に負担がかかり、オスグッドが起こります。

特に女の子のオスグッドで脛骨粗面に出っ張りがないのに、オスグッドの部分が痛いケースはこの膝の捻じれ原因の事が多いです。

オスグッドの部分が痛いので、その原因を膝関節だと決めがちですが、違う部位の関節や筋肉が実は本当の原因だった。という事が少なくありません。

例えば、野球少年のオスグッドの原因が肩や肘・手首にある。

肩甲骨の動きの悪さや背中の筋肉の硬さがオスグッドの原因だった。ということは多くあることなのです。

これは、身体全体が１つのユニットとして動いているので、他の部位の筋肉の過緊張がアナトミートレイン（筋膜連鎖）を介して膝に影響を与えていると考えられます。

どんな競技でもそうですが、疲労が抜けずにスポーツを続けていると筋肉が柔軟性を失ってオスグッドになってしまう事があります。

オスグッドの好発年齢である１２～１５歳は小学校の高学年から中学生と運動量が多くなる時期です。

しっかりとした休養を取ることも、練習と同じくらいに重要なことですが、チームに練習がオフの日に違うスクールに行ったりして身体が休養を取れていない場合、オーバーユースからオスグッドになることがありますので気をつけましょう。

オスグッドの原因の５％くらいに急性にオスグッドなるものや、ストレス性のものがあります。

急性のものは、急激な着地や踏み込みなどで、一時的に強烈なテンションが脛骨粗面（オスグッドが起こる部位）にかかり、その部分を剥離してしまうものです。

これは剥離骨折と同じです。

急性のオスグッドは身体の柔軟性などは関係なく起こります。

ストレス性のオスグッドは、コーチとの相性、チームメイトとの相性、好きではないスポーツを親がやっていたからやらされている、両親の仲が悪いなど、何らかのストレスがあり、交感神経が常に働いた状態になると筋肉は緊張状態になり、オスグッドが起こってしまいます。

この場合、通常のオスグッド治療をしても、すぐに戻ってしまい、改善しません。

原因となっているストレスの除去などが必要になります。